協会について
 

会長挨拶

このたび、会長に互選されました午(うま)年の押本泰彦でございます。
 私は1988年11月の本協会発足と共に入会し、これまで事務局長として歴代会長の補佐を務め、また副会長として会運営の一翼を担って参りました。改めてその責任の重さに身が引き締まる思いでございます。
 私は工学部出身の弁理士として、長年、特許・意匠・商標の出願業務に従事して参りましたが、近年は「商標弁理士」として、特に商標分野に特化した活動に注力しております。
 さて、本年は「丙午(ひのえうま)」の年です。丙午は変化が激しく、また新たな活力が生まれる年と言われます。商標制度を取り巻く環境は今、まさに大きな転換期を迎えています。AIを用いた商標調査・審査の導入や、メタバース(VR空間)における商品・サービスの保護など、技術革新のスピードは極めて速く、私たちにはその潮流への迅速な適応が求められています。
 こうした変化に対応するため、当協会では12の部会、7の委員会、および関西支部等の分科会において、制度研究や判例分析、活発な議論を積み重ねております。その成果や情報は毎月発行の「日本商標協会レター」や季刊誌「商標」を通じて広く共有し、会員皆様の研鑽の一助となるよう努めております。
 おかげさまで当協会の会員数は、277の企業法人、149の事務所法人、475の個人を合わせ、計901名(2026年5月時点)に達しました。会員数の増大により私達の組織としての存在感はますます高まっており、その社会的責任もまた増大しています。また、WIPOのSCT(商標・意匠・地理的表示に関する常設委員会)への参画をはじめ、中華商標協会、INTA、TM5ユーザーセッションへの会員派遣など、国際的な意見発信と交流も積極的に展開しております。
 日本商標協会は、900名超の専門家を擁する組織として、商標法の改正に対しても積極的に提言を行い、より良い商標制度の発展に寄与していく所存です。
 会員の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご協力とご支援、そしてご指導を賜りますようお願い申し上げます。

日本商標協会会長
押本 泰彦