活動報告
 

2014年の活動報告

2014年8月9日 関西支部

定例会

日時平成26年6月30日(月) 16:00-18:00
場所大阪弁護士会館904号室
出席者 (順不同、敬称略)辻本希世士、中村友美、戸川委久子、上羽秀敏、山根広昭、杉浦健文、瀬田沙織、山下道子、松田さとみ、三山峻司、永田元昭、長谷川勝彦、福井陽一、高橋慎太郎、 江田あき子、室谷和彦、齋藤整、松村信夫、溝上哲也(以上19名)

議事・報告事項

  • 5月27日に開催された定時総会の議事内容及び講演の報告を行った。
  • 9月4日から5日に大津プリンスホテルで開催される年次大会への出席要請を行った。

例会

弁護士・弁理士・ニューヨーク州弁護士の辻本希世士会員を発表者として、「外国語からなる商標について」をテーマに、商標法3条1項各号、同法4条1項16号、又は結合商標における類否判断との関係で、①外国語の意味を考慮した裁判例・審決例、②外国語の意味を考慮しなかった裁判例・審決例をそれぞれ紹介いただいた上、③傾向の分析として、いわゆる外国語等価主義には立たず、英語は比較的難解な言葉であっても、概ね辞書的な意味を検討する傾向にあり、一般人ではなく指定商品にかかる取引者・需要者を基準として、証拠に基づき取引の実情を詳細に分析する実情にあることを解説していただいた。また、日本語からなる商標の米国での取扱や外国語で出願する際に特別の手続き等を要する国として、シンガポール、マレーシア、ベトナムがあることにも言及していただいた。
発表後、出席者から、様々な質問と意見が述べられ、以前の審査実務と最近の審査実務がかなり相違してきている実情や出願戦略上の対応についてまで議論が及び、出席者にとってたいへん興味深い有意義な例会となった。